セイントアダムズ(12)

九龍の女帝であることを宿命づけられた女・桜蘭が、手段を択(えら)ばずに、森生たちに猛攻を仕掛けてきた!! 極悪非道なその手段の犠牲となったのは、杉生の大学の友人、吉見麻由子(よしみまゆこ)。
彼女の森生への想いを利用した桜蘭は、森生にこの世のものとは思えぬ陰惨な“ショー”を見せつけ……。
追い詰める桜蘭、追い詰められる森生たち。
この闘いの行方は!? そして、その果てに待っているものとは!?麻由子の自殺にショックを受け、極度の忘我状態に陥ってしまった森生、車に仕掛けられた爆弾で失明するかもしれない杉生、そして一人で“イブズ”を守る樹生。
桜蘭という女の存在が、原島家の人々の人生を狂わせようとしていて……。
しかし、それでも憎しみどころか、桜蘭への変わらぬ愛を抱き続ける杉生によって、桜蘭も女帝として女としての決断を迫られることになり……!?忘我状態へ陥った森生の快復を心から願う梅生は、森生の美しき思い出の地、フランスへ森生と旅立っていった。
森生を献身的に看病する梅生を、周囲は心配していたのだったが……!! そして、いよいよ“イブズ”の扉が永遠に閉ざされる日がやって来た。
彼らが最後のゲストに選んだのは……!? 愛にすべてをかける人々の壮大な物語、ついにクライマックス!! 「セイントアダムズ――番外編――」「哀しい色の夢の歌」を同時収録!!人並みの体や顔さえも手に入れられない……、そんなデブ・ブスな妙子(たえこ)の前に現れた天使の美貌を持つ雪乃(ゆきの)。
“親戚”を名乗る雪乃に、妙子は両親を奪われ、家を奪われてしまった!! 全てを失った妙子を迎えたのは、一人の男。
彼に導かれるまま、妙子は自分の運命を変えるため、フランスへと旅立つ。
そして、美しくなって帰国した妙子を待っていたのは、雪乃の芸能界での華々しい活躍だった。
妙子の新しい人生、今、波乱の幕開け!! 壮大なスケールで描く、“美しさ”に翻弄(ほんろう)された二人の女の運命とは!?新しい人間として生まれ変わるため、塚本妙子(つかもとたえこ)から井上彩子(いのうえあやこ)として生きることを決めた妙子に、映画出演のチャンスが!! しかも、それは雪乃との共演であり、妙子が慕い続ける幼なじみ・甲斐将人(かいまさと)の小説の映画化だった。
妙子の登場、そして妙子の役をねたんだ雪乃は、妙子を世間から抹殺すべく、ある罠(わな)を仕掛けるが……!? 雪乃によって“悪女”のイメージに染まってしまった妙子だったが、それがきっかけとなり、ある大きな転機が訪れた!!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60020194